韓国で続く医師による職場放棄の影響で救急医療にも影響が出始めたことを受けて、政府は医師協会の関係者を告発するなど事態収拾に向け強行策に出ています。
政府が医師不足解消を目的に発表した医学部の定員を増やす計画を巡り、一部の医師らが事実上の「ストライキ」を始めて28日で10日目です。
これまでに全国の主要99の病院に勤務する研修医の8割以上にあたる9909人が辞職届を出し、8939人が職場を放棄しています。
政府は27日、大韓医師協会の関係者5人について、職場放棄を支持し、団体行動を教唆・幇助(ほうじょ)したとして医療法違反などの疑いで警察に告発しました。
韓国政府は、「今月中に職場復帰しなければ医師免許停止や法的措置を取ることは避けられない」として、研修医らに職場復帰を迫っています。